１４．fly me to the LUNASIDE BASE
キロスは俺の頼みを聞き入れ、早急にルナサイドベースへ行く手筈を整えてくれた。俺達はルナサイドベースへの出発基地であるルナゲートへと向かった。
とにかく急な出発でもあり、行けるのは２人だけだった。俺と、そしてリノアの定員２名だ。
「僕らもついて行きたいけど、ここはスコールにまかせるよ。ここで２人の帰りを待ってるからね〜。」
「しっかりやれよ、スコール！」
「頑張ってね〜！無事を祈ってるから〜！」
「必ずリノアと一緒に戻って来て。元気になったリノアと、ね。」
仲間達の言葉を背に受けて、俺は発射ポッドに乗り込んだ。
コールドスリープ装置が働き、中の人間は睡眠状態に入る。ポッドは銃の弾丸のように空に向けて勢いよく打ち上げられ、搭乗者が眠っている間に着くという仕組みだ。
そしてその通りに、気付いた時はすでに俺達の乗ったポッドはルナサイドベースに回収されていた。乗っている者にとってはほんの一瞬の旅だった。
ルナサイドベースは月の軌道上に作られた宇宙ステーションだ。巨額を投じて建設されたこの基地は、月の観察ともう一つ重要な役目を担っていた。
１７年前、親父達によって封印された魔女アデル。そのアデルを封印した装置、アデルセメタリーがこの宇宙空間に浮かんでいる。これをルナサイドベースから２４時間体制で監視しているのだ。
ポッドから出たものの、宇宙酔いでフラフラしている俺のところへ白衣姿の男がやって来た。
「ようこそルナサイドベースへ。大きくなったね、スコール君。」
俺が相手のことを思い出せないでいると、男は苦笑して自己紹介した。
「私の名前はピエット。君がまだ小さい頃に地上で会っているんだよ。確かあのオダイン博士のＪ・Ｏ・Ｂ事件があった時だったかな。」
ピエットはにこにこと笑っているが、反対にこっちは冷や汗ものだ。まさかこんなところまで来て、挨拶代わりにその事件の話題が出るとは思わなかった。
一旦リノアを医務室に寝かせ、ピエットの案内でエルオーネのいる場所へと向かう。
エルオーネは管制室にいた。スタッフの一人と何か話しながら、しきりにモニターを覗き込んでいる。
「エルオーネ！」
「あれ、スコール？あなたまで上がって来ちゃったの？ここに来るのってずいぶん久しぶりよね。宇宙酔いはしなかった？」
「何をのんきなこと言ってるんだ。エルオーネがエスタで大人しくしていれば、俺がこんなところまで来る必要もなかったんだぞ。」
「私を追いかけて来たの？それはご苦労様だったね。でも私達、ちょっとまずい時にここへ来ちゃったみたいよ。」
「ああ。確かにタイミングは少々悪かったようだね。」
ピエットはエルオーネが見ていたモニターを、俺にも見るように促した。
モニターには月表面の様子が映し出されていた。広い範囲に渡って何かがうごめいている。映像をさら拡大してみると、それらが大量のモンスターの集団だと分かった。
月はモンスターの世界。そのモンスター達の集結。それらが意味するものは‥‥。
「まさか、月の涙？」
「その通り。まさにこれから始まろうとしているところなんだよ。」
何十年に一度の周期で起こる、月からのモンスター降下現象、月の涙。規模によっては一国をも滅ぼすという恐ろしい現象だ。それが今起ころうとしているだって？
「２、３日前まではまったくそんな前兆はなかったんだ。ところが、今日になって急にモンスター達が集まり始めた。この数時間でその数は１００倍以上に膨れ上がっている。月の涙が起こるのは時間の問題だろう。」
「どうして、そんな急に‥‥」
「大石柱が起動しているんだ。それ以外に考えられない。」
「大石柱と言えば、月の涙を誘発するという巨大な結晶体物質のことか？別名ルナティックパンドラとかいう‥‥」
「でもそれは、ずっと昔にお父さん達が海深くに捨てたって聞いてるけれど？」
エルオーネは首を傾げた。それを誰かが引き上げた、ということなのだろう。そして、恐らくそれを実行したのはガルバディアだ。奴らは月の涙を引き起こすことによって、エスタを潰そうとしているのかもしれない。
「もっとまずいことに、このままで行くとルナサイドベースは月の涙の進路上に重なってしまうんだよ。あの流れに巻き込まれたら、この基地などひとたまりもないだろうね。」
ひとたまりもないと言いながら、ピエットの口調はやけにのんびりしていた。
その時、頭上から降り注ぐように警報が鳴り響いた。赤い警告ランプが点滅する。ピエットらスタッフは慌ててその原因を調べた。
「アデルセメタリー制御室にて異常事態発生！‥‥なんてことだ。レベル１の封印が解除されたそうです！」
その報告に全員が驚かされた。
「封印が解除されただって！？ここにいる者がそんなバカなことをするはずがない！一体どういうことなんだ！？」
ピエットは警備員に至急制御室へ向かうよう指示を出した。月の涙に対する以上の敏感な反応だった。
嫌な胸騒ぎがする。まさか‥‥。
「‥‥スコール、誰かと一緒にここへ来た？」
エルオーネがぽつりと呟くように言った。俺は走り出していた。
制御室に着いてみると、先に来ていたはずの警備員達は全員床の上で伸びていた。魔法によってなぎ倒されたようだが、彼らを蹴散らした者の姿はすでにない。
確か、アデルセメタリーの封印はレベル２までだったはずだ。その最後の封印を解くには、宇宙にあるアデルセメタリー本体を直接操作しなくてはならない。
「エアルームよ！」
俺を追いかけて来たエルオーネが、叫ぶように言って背後を駆け抜けて行った。今度は俺がそのあとに続く。
宇宙へ出るためのエアルーム。封印をすべて解くつもりなら、相手が次に向かうのはそこに違いない。
そして、俺とエルオーネがエアルームで見たものは、今まさにスペースドックへ出て行こうとしている宇宙服の人物だった。そのヘルメットの中の顔は‥‥リノア。
「ダメだ！行くな！」
俺の声などまったく聞こえていない様子で、リノアはスッとドックへ出て行ってしまった。
「リノア‥‥まるで別の人みたいだったわ。」
「あとを追いかける！宇宙服を着るのを手伝ってくれ！」
リノアの身に起こったことを尋ねたい素振りのエルオーネだったが、今それを説明している時間はない。
エルオーネの手を借りて宇宙服を着た俺は、ドックへ飛び出した。リノアはずっと先を行っている。追いつけるだろうか。
その時、外の宇宙からドック内に３人の宇宙服の人々が入って来た。彼らなら俺より早くリノアと接触する。俺はヘルメットに備え付けられた通話機をオンにした。
「今ドックに入って来たあんた達！リノアを、正面にいる宇宙服の人物を捕まえてくれ！早く！」
通信を受けた宇宙服の３人は、突然のことに訳が分からず戸惑っていたが、その中の一人がリノアとすれ違い様に手を伸ばした。が、リノアがその手を払いのけた訳でもないのに、強い力で弾き飛ばされたようにドックの壁に叩きつけられた。
残りの２人が飛ばされた者を助けに行っている間に、リノアはドックから外の宇宙空間へと出てしまった。さらに間の悪いことに、ドックと宇宙空間を仕切るスペースドアが閉まり始めた。
まずい。ドアが閉まりきってしまえば、リノアを追うことが出来なくなる。
あと少しでスペースドアへ辿り着くというところで、背後から肩をつかまれた。さっきの３人組の中の１人だった。
「何してんだ？今外に出たら戻って来れねえぞ。」
「うるさい！早くしないとリノアが行ってしまう！」
俺はその手を振り払い先に進もうとするが、今度は羽交い締めにされてしまった。
「だから〜、ダメだって言ってんだろ！」
「俺にかまうな！離せ！」
「分かんねえヤツだな〜。死にたいのか！‥‥ん？あれ？」
相手は俺の正面に回って、ヘルメットとヘルメットをくっつけてきた。
「スコール！？お前何やってんだ、こんなとこでっ！？」
裏返ったような声で叫んだヘルメットの中の顔は、俺の父親ラグナ・レウァールその人だった。
「親父！？‥‥あ！」
押し問答している間に、スペースドアは完全に閉じてしまった。
「どうして邪魔をしたんだ！もう少しで外に出られたのに！大体なんでこんなところをウロウロしてるんだ！」
「俺達はアデルの様子を見て来た帰りだよ。おいおい、一体なんだって言うんだ？ちゃんと分かるように説明しろよ。」
親父は降参とでも言うように両手を上げて見せたが、俺は怒りが収まらない。だがそれは、半分は八つ当たりだと自分でも分かっている。
「とにかく一旦中に戻るぞ。スペースドアが閉じたってことは、よっぽどの非常事態が起きたってことだ。ま、それが何かは大体想像つくけどな。」
親父に引っ張られるようにして、基地内に連れ戻された。エアルームではエルオーネが待ちかまえていた。
「リノアは？」
その問いかけに俺は首を振った。エルオーネの表情が曇った。
「リノアって、さっき入れ違いで出てったヤツか？一体誰なんだ？そもそもスコール、お前までがなんだってこんなところまで来たんだ？」
「親父に用はない。俺はエルオーネを追って来ただけだ。」
きっぱり言うと、親父はあからさまにしょげ返って見せた。
「‥‥久しぶりで会ったってのに、怒鳴られるわ怒られるわ、挙げ句の果てに用はない、ときたもんだ。泣けてくるよなあ〜。」
エルオーネが俺の脇腹を肘で突っついた。分かってはいるが、親父を前にするとこういう邪険な言葉しか出てこないのだ。
「そうだ。ピエットさんがお父さんにすぐ管制室に来て欲しいって言ってるわ。今すぐに。」
「おっと、いよいよ抜き差しならない状況になって来たみたいだな。」
俺も親父も宇宙服を着たまま管制室へ向かった。
「大統領！月の様子が急変しました！月の涙の発生まであとわずかです！」
部屋へ入った途端、ピエットが緊張した声で叫んだ。
「あちゃ〜、想像以上にまずい展開だな。もう少し猶予があるかと思ってたんだが‥‥」
親父はピシャッとヘルメットのフェイスカバーを叩いた。
「ティアーズポイントにルナティックパンドラが来たか‥‥」
「どうしますか、大統領？」
「どーもこーもねえだろ。ルナサイドベースはただ今の時刻を持って全面放棄、クルーは全員退避せよ、ってことだな。」
親父の合図で直ちに、基地内に緊急避難命令が出された。
「大統領、もう一つ問題が‥‥」
「これ以上まだ何かあるってのか？あ、そういや俺達と入れ違いで外に出てった子はどうなった？無事回収されたか？」
「そうだ、リノアは！？リノアはどうなった！？」
親父を押しのけて、俺はピエットに詰め寄った。
モニターにはアデルセメタリーのコントロールパネルに取り付いているリノアの様子が映し出されていた。リノアは手慣れた技術者のように、パネルを操作した。
アデルセメタリーが一瞬発光した、と思った次の瞬間には映像が途切れた。
どうなったんだ？という意味の視線をピエットに送る。彼は呆然と頭を振った。
「レベル２の封印が‥‥解除された。」
その言葉は、世界中に恐怖という名の嵐をもたらした魔女の復活を告げるものだった。月の涙より何より、エスタの人々にとってそれこそが最も怖れていたことなのだ。
「だ、大統領‥‥」
「‥‥ほらほら、何グズグズしてんだ。さっさと退去しろって。逃げるが勝ち逃げって言うだろ。」
親父は普段通りの陽気な口調で、ピエットの背中をポンと叩いた。
「大統領？」
「そんなヒソ〜な顔すんなって。アデルを逃がしたんなら、もう一度とっつかまえて再封印すればいいだけの話だ。一度出来たんだから、二度目はもっと楽勝だぜ。」
いつもと変わらない親父の脳天気な笑顔を見て、ピエットら周りにいたスタッフ達は動揺から立ち直った。
だが、おそらく親父は、自分の言った言葉を信じてはいない。横にいたエルオーネも俺と同じに感じているようだ。
ルナサイドベースのスタッフ達は、脱出ポッドによる避難を開始した。管制室から次々と人が出ていく中、俺はエルオーネに懇願した。
「頼む、エルオーネ！俺をリノアの中に送ってくれ！」
「どういうことなの、スコール？リノアに何があったの？」
「今は事情を説明している暇がないんだ。俺はリノアの過去へ行って、リノアを助けたい！ただそれだけなんだ！」
「君達、何をしているんだ！早く脱出ポッドの射出場へ急ぎなさい！」
大統領補佐官ら数人が、俺とエルオーネを強引に部屋から連れ出そうとした。俺はその手を振り払って逃れたが、彼らはなおもしつこく連れて行こうとする。
「俺は行かない！リノアを宇宙に置き去りにしたまま逃げる訳にはいかないんだ！」
ガンブレードを抜き放ち、白刃を一閃させる。もちろんこれは威嚇で、親父の部下達を傷付けるつもりはない。
俺と補佐官達との間に、親父がのんびりと入って来た。
「やれやれ、しょうがないヤツだな。お前にこの武器を持たせたのは護身用で、人様を怖がらすためじゃないんだぞ？」
親父はガンブレードの刃先を指でつまんで下げさせた。そして補佐官達に向き直り、先に脱出するよう命じた。当然のことながら彼らは、大統領を置いては行けないと言って拒んだ。
「心配すんなって。俺だってこんなとこで死ぬつもりはねえよ。大丈夫だからとっとと行けっての！」
最後は厄介者でも蹴り飛ばすようにして、補佐官達を追い出した。だがピエットだけは、自分はルナサイドベースの責任者であり、誰か１人でも置いたまま退去はしないと言い張ってその場に残った。
「さってと、あまり時間がないんだからパパーッとやってくれよ。」
「パパーッとって‥‥」
「エルの力でそのリノアって子の過去に行きたいんだろ？エル、一丁やってくれねえかな。」
「うん、分かったわ。」
親父とエルオーネが俺を見る。言い出したら聞かないんだからまったく、とその目は言っていたが、呆れながらも微笑んでいるようだった。
俺は２人に感謝した。だが、それを言葉や態度で表すのは後回しだ。
「出来るだけ近い過去へ頼む、エルオーネ。」
エルオーネは頷き、俺の意識を過去へと飛ばした。
俺の目は、リノアの視線で物事を見ていた。その視線はやけに低かった。
見上げた先に若い女性がいた。きれいな人だった。女性は両手を伸ばしてリノアを抱き上げた。
「リノアは大きくなったら何になりたい？」
「えっとね〜、歌手になるっ。」
「ママみたいに？」
「うん！ママみたいに上手にピアノを弾いて、きれいなお歌を歌いたいの。そしてパパと結婚して花嫁さんになるの！」
「ふふ、パパの花嫁さんはママよ。リノアはパパよりもっと素敵な花婿さんを見つけなきゃね。」
女性はリノアの頬に愛情込めたキスをした。リノアは嬉しそうに女性に抱きついた。
「リノアはいい子ね。あなたは幸せになれるわ。あの力なんて関係ない。きっときっと、幸せになれる‥‥」
女性の笑顔が消え、時間が飛んだ。
少し大きくなったリノアが、悲鳴を上げてベッドからはね起きた。
「どうした、リノア！？」
その声を聞いて、男性が部屋に飛び込んで来た。リノアはベッドの上で泣いていた。
「お、おうちがなくなっちゃうの‥‥。屋根がなくなって、窓がなくなって、そのうち壁も床もなくなって‥‥全部なくなっちゃうの。何もなくなって誰もいなくなっちゃうの‥‥」
「夢を見たんだな。大丈夫、もう恐いことはないよ、リノア。パパがいる。」
父親はベッドに腰掛け、汗のにじんだリノアの額をなでた。
「パパ‥‥。ママに会いたいよ。」
「‥‥パパもだよ。でも、これだけは覚えておくんだよ、リノア。ママはいつでもリノアのことを見守っているよ。姿は見えなくても、リノアのそばにいるんだからね。」
「うん。‥‥ねえパパ、手を握っててくれる？」
「いいとも。リノアが眠るまでここにいるから安心しておやすみ。リノアのことはパパが守る。リノアはパパのすべてだ。たとえ世界中がリノアの敵になっても、パパはリノアの味方だよ。」
父親はリノアを愛おしそうに抱きしめた。
ヴィジョンが途切れた。俺は過去から引き戻された。
「エルオーネ、全然違う！近い過去へって言っただろう！」
俺は苛立って叫んだ。
「ご、ごめんね、スコール。」
「こら、スコール。お姉ちゃんに力を貸してもらってるってのに、怒鳴るヤツがあるか。エルは端から見ると落ち着いてるように見えて、実は内心焦りまくってたりするタイプなんだから仕方ないだろ。」
親父はたしなめるように俺のヘルメットを軽くコンと叩くと、その手でエルオーネの頭をなでた。
「もう一回やってみるわ。今度は大丈夫よ。」
落ち着きを取り戻したエルオーネは、再び接続を試みた。そして今度こそ、俺が見たかった過去の風景が見えた。
ガルバディアガーデン講堂における魔女イデアとの戦い。イデアが最後に放った魔法を、リノアが跳ね返したそのあとの出来事。
リノアの元へ近付いてくるサイファー。リノアはサイファーを抱き寄せ、顔を近付けた。そして、耳元で囁く。
「‥‥魔女の忠実なる騎士よ。はるか深海に眠りし大石柱を地上へ、ティアーズポイントへ向かわせよ。さすれば、魔女はお前の望みに再び応えるだろう‥‥」
「はい‥‥承知いたしました。‥‥アルティミシア様。」
――スコール‥‥
俺の名前を呼んでいる？
――そこにいるのは誰だ！？
――スコール！スコール！
必死に俺の名を呼ぶ声と、激しい誰何の声。
――貴様は何者だ？邪魔立てするつもりか！？出て行け！
まるで強い力に弾き飛ばされるようにして、俺の意識は現実に戻った。呆然とした表情のエルオーネと目が合った。
「‥‥リノアの中に、すでに別の誰かがいたわ。とても‥‥恐い感じだった。」
エルオーネの声はかすれていた。こんな体験はエルオーネも初めてだったに違いない。
リノアの中にいたのは、まぎれもなくアルティミシアだ。すべての災いの源である未来の魔女。アデルの封印が解かれたのも、大石柱が動き出したのも、すべてこの魔女が仕組んだ。
「何がどうなったんだ？お前の目的は果たせたのか？」
親父の問いかけにも、どう答えていいのか分からなかった。
「大統領！もう時間いっぱいです！一刻の猶予もない！すぐに脱出ポッドに乗っていただきます！」
それまで黙って成り行きを見守っていたピエットが、我慢出来なくなったように叫んだ。
同時に、月の涙が始まった。